人助け~K.K 本当に俺は脇役なのか?~

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  「誰だ!?ってあれか、ドラゴンさんなのか?」 腕の中の少女は気絶しているし、他には誰もいないので、消去法的にそうなる。 赤褐色の龍はこちらを向き、【いかにも私だ】と頷いた。 「もう俺驚かない・・・で、あなたはなぜこの少女を攻撃したんですか?是非とも理由をば」 【ふむ・・・人間に住処を荒らされるのは癪だったからのぅ。おこだょ。というやつかの】 おこなら仕方ないな、うん。 「いや・・・まぁいいか。双方が生きてるんだし」 結果論ではあるが、麻婆神父も言ってましたからね。 【そうか、やはり黒龍の申すように、人間とはそれぞれが違っているのがなかなかに面白い。どれ、ちとそちらに合わせてみるかの】 そう言って、紅き龍の姿が光に包まれて段々と小さくなり人型を取った。オタクな俺にとって嫌な予感しかしない。 光の速度で後ろを向く。アネットがニヤニヤしながらこちらを向いている。 「アネット、あいつに服を貸してやってくれ」 「嫌ですよぅ、むっつりスケベの紀さん」 「うるさい速くしろ惰神」 僕は絶対に見るわけにはいかないッ!!と鉄の理性が言ってる。 「どうした紀とやら?」 ぐいっと腕を引かれてしまったので、目を瞑るが、怖いもの見たさで見てしまった。 「ガハッ」 俺は見馴れていない女性、いや龍の裸体を見て吐血した。 めのまえ が まっくら に なった !
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