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「まぁね、どうせ俺だし・・・もっとテライケメンの方に助けられたかったんですよねどうせ・・・」
「え、あ、その・・・」
アリアスさんが口ごもっているが、鬱に入った俺には何も届かなかった。
「彼女、落ちましたね」
「落ちたのぅ」
二人は落ちたとか言っているが、やはり俺には届いていないのであって。
「そ、そんなことより、貴方の名前を名乗りなさい!私だけでは不公平です!」
「そんなこと、か・・・まぁいいか。俺は霧谷紀。人間でつ」
簡単な自己紹介をして、再び場が沈黙する。
「そういえば小娘は何か秀でた技術があるのか?無ければ龍に勝てる訳も無かろう」
「・・・私は聖帝です」
聖帝・・・帝ってやつか。
「何故にそんな大物が龍に喧嘩売ってたんだ?討伐するほどのことをしたのか?」
アリアスは無言厨になった!俺の不機嫌度が3751468あがった!
「あの龍が討伐されるべきほどのことをしたのか?」
「え、あ、いぇ・・・」
アリアスは俯いてしまう。もっとはっきりしろよー。
「うわー、紀さんが女の子を苛めてますー」
「ひどいやつじゃのぅ」
女性?陣から批判の声が。いやだがしかし!セイバーさんはアリアス氏に攻撃されていたことを思い出すんだ!別に俺に被害があったわけじゃないからどうでもいいけど。
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