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だが、それほどの力をもってしても、俺の信念は揺るぎない。
というより、最初から無視すればいいのだよワトソンくん。
「どうですか?紀さん?さすがにわかってくれました?」
まさに狂気か?まぁまだ俺には眩しいかな。
「げほっ・・・あぁ、わかったよ・・・お前を相手してやってる場合ではなかった」
軌道修正し、シャルロットに首だけ向ける。生存本能の関係か、ものすごく視界の平衡感覚がズレているが、問題なし。
「いいか、アリアス。・・・これだけは覚えとけよ、げほっ、ぐっ・・・うぅ、相手の顔色を見るな。食い物にされるぞ。それと、戦いに勝つために必要なのは、正直さではない・・・・・・
生き残るための、下劣さ、愚かしさ、卑怯さだ」
満たせ、充たせ、みたせ、ミタセ。
この世の渇望は俺の手に。
「・・・魔法、ですか」
俺を遣い、総てを渇かし、そして満たせ。
「紀!?なんてものを放とうとしているのじゃ!?逃げるぞシャルロット!」
「え?え?え?」
二人が慌てているのが見えるが、目がかすみ始めた。
「この魔力の量、密度・・・まさか新たに魔法を創造したんですか!?」
「これは、俺のささやかな仕返しだ・・・あっちの世界には最強の人種がいてなぁ・・・そう、あいつらは---
Not In Education,
Employment or Training.」
彼らは働くここぞ、という時を、待っているんだ。
「神の祝福-GOD BRESS-」
右腕を空に伸ばす俺と、自らを抱くアネット。
ねぇ、そのイケメンだけが許される厨二ポーズどうにかなんないのアネットさん?
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