人助け~K.K 本当に俺は脇役なのか?~

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  「・・・やっぱり神は神、か」 右目が開かない上に、髪の毛が白く変わっている。 「・・・土壇場に強いですね、紀さん。まさかその程度で済むとは思いませんでした・・・」 「・・・俺が謝る必要がある、かな」 枝のように細くなった手足をなんとか使い、正座する。今わかったが、髪が長くなっている。たぶん老化だろうな。 「神にあのような暴挙、申し訳ありませんでした」 全身全霊の土下座というものだ。 「こちらこそ、貴方という人について学ぶことが出来て感謝しています。ありがとうございます」 仲直り?し終えたところで立ち上がる。筋力は衰えていないようで、立ち上がることはできた。 「・・・鏡、見ます?」 言おうか言いまいかという表情でアネットが聞いてきた。そんなに老化したのか。 「あぁ、ヨロシク・・・・・・は?」 手鏡を貰い、自分の顔を見ると、 なんかカッコイイ人がいた。なんか俺じゃねぇよ。なんかすげえ。どれくらいって、なんかってなんか連発しながらパニックに陥るくらい。 「フツメンからイケメンにクラスアップですね、おめでとうございます」 「全然嬉しそうじゃないぞ、どうした?」 「いや、目付きがきついんで。・・・私目が鋭い人嫌いなんですよねー・・・サ○ァリスとか」 「三十路が一番派手だと思うってか俺サヴァ◯スかー・・・髪切ろう、邪魔だし。アネット、ナイフあるべ?」 俺はあんな人外じゃない。 「どうぞ」 アネットからナイフを受け取り、後ろ髪は元の長さに切り、前髪は鼻にかかる程度まで切った。
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