異世界に飛ばされました

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  凛はカズの方を向き、当のカズは凛の様子を見て頷いた。 「俺たちはどうやら異世界に飛ばされたらしい」 その後、三分ほどカズからこの世界アールマーンだったか?について聞かされた。刃物持ってても銃刀法違反にならないし魔法とかいう中二乙なものもあるんだと。 あとは魔王のこと。突然復活したんだって。はい合ってました。乙にゃん。 途中から適当に聞いてたし外野がざわついてうるさかったからあんま聞こえなかったけど。 「なるほど、帰りてぇ」 PCの嫁たちが(きっとたぶんMaybe)俺の帰りを待っているんだ!この世界からさっさと退場したい。 「ここから帰るには魔王を倒すしか方法がないらしいのよ」 凛がため息を吐きながらそう言ったのを聞いて思わずこう思った。 なん・・・だと・・・? 「じゃあ何処にいるかもわからない魔王を倒せと?」 「その通りです」 凛とカズに聞いたのに、先ほどのシスターが当然とばかりに言ってくる。わざとじゃないんだと思うけどさ・・・何かこう・・・イラッとくる。 「すみません、貴女は?」 そう言えば聞いていなかったと思い、シスターに訊ねてみることにした。 「・・・あなたが先に名乗るべきかと」 しかめっ面で対応されたのはちょっと苛々ゲージが貯まるのだが、まずは心を落ち着かせる。 「霧谷紀ですあなたは?」 そんなイライラから来る不機嫌を顔に出さないように俺は返事をした。 「シスタールビアです」 やれやれといった表情を見ていると、とても殴りたくなってくるが、ここは我慢だ。 「じゃあシスタールビアさん「ルビアでいいです」・・・ルビアさん、その話は本当ですか?」 今のは確かに不機嫌な言い方をした俺が悪かったと思いつつ、怒りを鎮めつつ話を始める態勢を示す。
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