学園生活だそうで。

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  翌日、俺たち三人はアルヴァンに呼ばれ、玉座の間にいた。 「初めまして、キリタニカナメくん。私はウェーバー・アールスタッドだ。よろしく」 「初めまして。で、何でローブ率が異常に多いんですか?」 王の周りには、ものっそい量の魔力を持った人たちが。これが帝ってやつらか。 「彼らは時期帝候補のやつらだ。あと扉に寄り掛かってるのが魔帝だよ」 「え、マジっすか・・・」 アネットが呟いたが、たぶん、気付かなかった?俺もだが。 「よう少年。俺が魔帝だ」 「白帝をやらせていただく霧谷紀ですよろしくお願いします」 魔帝は、髪をガシガシと掻くと、こう言った。 「お前、あいつら(時期帝候補)倒してみろ」 「はぁ、わかりました・・・?」 ちょっとした違和感。それが顔に出たのか、 「・・・ほぅ。わかるか?」 それまで仏頂面だった魔帝が一方さんの如く、口を三日月のように横に引き延ばした。 仮面の外からでも見える、常軌を逸した蛇のような死線に、体が硬直する。 「っと、悪い。やり過ぎた。・・・俺もう帰るわ。めんどいし」 「・・・ああ。時期帝候補たちにもそれが良さそうだ」 なにもせずに扉が開き、魔帝は部屋から出ていった。と同時に、帝候補全員が崩れ落ちた。 「威圧だけでこれかよ・・・」 俺もうげんなりだわ。 「・・・うむ、あいつは最上位神種と言っても無理ではないぞ」 セイバーの汗が頬に流れる。 「あ、思い出しました!」 ?どうしたんだ、アネットのやつ? 「あの方、確か転生者です」ボソッ 転、生者、だと? 「なるほどわからん」 「「・・・」」ジトッ 二人の視線が痛い。
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