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ついでにこいつ、この中でも結構強いはず。
「静まれ」
-------っ!!
声の聞こえた方には、王らしき人物が。
「お前の帝祝いだと言うのに、申し訳ないな、白帝」
「いや、この人数は頭になかった」
うん、二桁はびびったわ。しかも強いのばっかっていう。
「白帝さん、やっぱ帝なだけはありますね。魔力だけなら下級の神種ほどありますよ。なかでも、魔帝と風帝、あとあのドMは中々なものです」
アネットが耳打ちしてくる。
「まぁな。俺が一番強ぇけど、口だったら風が、いざって時は変態が頼りになるし」
聞こえていたのか、魔帝が氷帝をおぶさりながら話し掛けてきた。爆発しろ。
「話を曲げるな。それで、サプライズといきたいのでな。いいか?」
「いいだろう、言ってみてくれ、王よ」
「私も一介の帝だ。戦闘に関しては強弱関係なしに勝負がしてみたい。戦ってもらうぞ」
赤いマントを翻し、やはり王と言うべきか、様々な勲賞のメダルが露になる。ちょいと眩しいが。
「おいバーサク王、俺がやるんじゃなかったのかよ?」
魔帝がスプレーを片手で弄びながら王に言った。
「雷帝ほどの実力を持った帝、確かめてみたいのだよ」
あれ?王がなんか若返ってるような・・・錯覚か。
「決闘か、試合か。どっちか次第で決めよう」
「当然決闘だ!!」
白い礼服を脱ぐと、筋骨隆々とした風景が広がっていた。
「・・・そうか。いいだろう。未熟者であるが故に、手加減できるかわからんが、よろしく頼む」
一礼。その後、創造魔法であるものを造る。
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