学園生活だそうで。

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  「・・・そういえば、一つ造ってたな、そんな魔法」 「・・・そうでしたよ?まさか忘れて」 「・・・《angry》」 八重歯が長くなり、爪が伸びる。代償としてそれらの外見が変容する。あと思考が攻撃的になる。 「その魔法が何であれ、永劫はすでに対象を取った!俺を護るという存在理由だ!これで俺のか、ち・・・」 「あぁ?なんか言ってたのか?すまん、キレてて聞こえなかったわ」 王の肩口から血が噴き出す。angry解除。 「ちょいとまずいな。まぁ俺の勝ちだ。《Messiah》」 王の傷口が閉じる。・・・よし、オッケー。 「試合終了だ。ったく、決闘じゃねっての・・・」 「はぁ、疲れた」 「だろうな。っつかお前、戦闘中に魔法造ってただろ?」 げっ、わかってたか。 実は、記述していない部分で、だが、魔法を造っていた。 assaultmodeもそれだし。 「それがお前の強みだ。もう一つありそうだが」 強者にはやっぱりわかるものなのか? 「そいつはさておき、合格といったところか」 「お、マジで?」 「まぁ帝を倒せるんだ、合格でいいだろう」 「魔帝、本当にいいの?」 氷帝が魔帝の肩口から顔を出している。 「あ、チビッ子」 いつの間にかまた近くにいたアネットがポロッと口に出した。 「・・・殺す」 「氷帝、他でやってくれ」 「・・・む」 今にも氷漬けにされそうだったが、魔帝のおかげでとばっちり回避。セーフ。 「・・・アネット、さすがにNGはわかるだろ。あと話が進まねぇ」 「あいあいさー」 アネットが少し後ろに下がったことで、空気が少し戻る。
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