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「さっさと向かおうか、アリアス」
「あ、はい」
アリアスと俺は再び歩き始める。アネット?ああ、さっきからずっと浮遊してる。アリアスと俺はすでになれているので、まだ教室移動をしてないやつらからは奇異の視線で見られてるぞ、いいのか?
「ほら、掴まってろアネット」
「あいさー」
俺たち三人はその場から移動した。
「よぉ、遅かったな・・・ってそっちのは浮遊魔法使うのか」
制服の上に白衣を着ている傘是。
「案内してくれんじゃなかったのか傘是」
「いや、シャルロ・・・アリアスが案内したいって言っててな。お前のことよく知ってる風だったし、まぁ素行も問題なかったから別にいいかと。それに授業の準備すんのは大変なんだよ」
胸元から、一本の煙草?のようなものを取り出した。
「おま、いいのか?」
「煙草なんて上等なもんじゃねぇよ。精度を上げる癖みたいなもんだ」
それを口にくわえる。
生徒たちが雪崩れ込んで来たところで、筒に火がつく。
「時間だ。今回は教師が不在のために理事会のくそ共から授業を預かった、傘是だ。よろしく」
「質問いいか?」
バカが手を上げる。
「バカに答えることなどない。以上だ。吾妻。手伝ってくれ」
「jud.」
いきなり吾妻さんが現れ、術式を展開した。すると、黒板に文字が書かれていく。
「なぁ、吾妻さんて綺麗だと思わないか?」
隣にいた男子に声を掛けられたが、特に言うこともない。
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