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「あ、そうそう。天帝が帰ってきたから、挨拶しとけ」
傘是が挨拶って、天帝ってそこまでお偉いさんなのか?
放課後雷帝のところにいって居場所を聞いてみようか。
「そろそろ授業が始まりますね、行きましょう」
「アネット、起きろ」
「あと五百年・・・」
揺らしてもデコピンしても起きないので、そのほっそい腰に腕を回して小脇に抱えることにした。抱えても気付かないし。
横でアリアスいいなぁとか言ってたけど、やっぱり女性は細い方がいいのか?
「おいアネット、着いたぞ」
「あと五億年・・・」
普通に人類が滅亡するくらいの時間だな、それ。
「じゃあ寝てろ」
毛布を掛けることにした。
「あ、あの・・・紀さん?」
アリアスが動揺しているが、特にこれと言って問題ない。
「何かあったのか、アリアス?」
「いえ・・・怖いんですけど、とっても」
ふむ、ならば状況整理。
俺の肩と腹に鉄槍が刺さっている件。
「ちょっと痛い、かな?でも大丈夫!Don'tworry.」
「なに言ってるのかわかりませんよぅ!」
「追加設定みたいで悪いが、俺藤乃さんだったか?と同じなんだよ」
某劇場番の。型月のあれ。
「誰ですかそれ?」
その質問はヌルーで。
「反射的に痛いとか言ってしまうけどな。死ぬのがわかってるのはやっぱ怖いし、普通の人間とそうは変わらんが多分化物。肯定したくはないが、現実は飲み込まないと」
俺は、自分に言って聞かせるようにアリアスに告げた。
「あーあー、平和が怖い」
※授業中です。
クラス合同の演習とやらで、山に来ていたんだが、槍虫という5mほどの虫が行列してた。
どうやらアネットを置いてきたのは良かったみたいで、アリアス守るので精一杯だ。傘是はざまぁm9(^o^)とか言って早々に消えたし、ミリアとライナも槍虫吹き飛ばして進んでったし。
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