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「魔法の練習台だな。《フレイムカーペット》、《フレイムピラー》」
槍虫の足元は燃え、空から絨毯爆撃のように火の粉が降り注ぐ。
槍虫の肉の部分は溶け、固い鋼鉄の殻だけになった。
「これはいい素材・・・」
光と火の混合属性、白炎を使い、殻を溶かしてインゴットにする。む、軽い。
「槍虫の異常に高い機動力はこれか。なるほど、生命はすごいな」
とても感心させられる。
「帰りのHRまで時間がありませんよ、紀さん!」
アリアスが催促している。
脱落者は保健室に強制転移、&補習。俺とアリアスはまだ生き残ってはいるが、時間内に着かなくては補習。辛いね。
林の影からまた槍虫がぞろぞろと。
「雑魚は引っ込んでろ・・・」
いい加減面倒なのだが。
「落ちろ裁き、《ジャスティスショット》!抉れ、《ジャイロレーザー》!」
自分なりに改良した、拡散するジャイロレーザー。回転率も変わらない、ただひとつの閃光。
死んだのを確認すると、走る。時間がやばいからな。
「テルト!」
道を開けるためにテルトを呼ぶ。
「用かな、主」
「今考えた技、行くぞ!」
三秒クオリティだが、仕方あるまい。
「・・・なんか我は主に破壊の才能を感じるぞ」
テルトも了承。再生できる奴なら、大抵逆もできるんだぜ?
「「壊刃黒滅波!!」」
槍虫の持つ槍が悉く砕け散り、槍虫本体の肉も抉り取り、100mほど奥の林を薙ぎ倒した。
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