プロローグ

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「くそ、軍の大人たちは何をしてるんだ!!」 苦虫を噛み潰したように奥歯がこすれギリと音がする。 悪態をつく、 がしかし。少年は分かっていた。 今街を襲っているのは魔獣の7段回評価のなかで上から3段回目のシャドーウルフ 影を操る彼らは普段決して群れをなさない。 単体での討伐は軍の人間であれば誰でもできること、 しかし、 今回は違う。 彼らは群れとなり町に押しかけ、抜群のチームワークで軍の人間を翻弄していた。 賢者がいたら!! そうおもってすぐにその考えはすてた。 ともかく、大人たちに頼れない以上緊急避難所まで自力で行くしかない。 少年はただひたすら現時時点からあと数キロ離れた避難所をめざす。
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