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バンガルド公国。
世界最大規模の国。
賢者の生きる国として有名なこの町は賢者の子孫
炎のハミルトン家
氷のミーディア家
雷のクローディ家
風のウインディーネ家
癒しのフローム家
が国王のもと地区を収めている。
盛んに動く人ごみは、みなMMAをつれ、自らが望む場所を
めざしひっきりなしに動いている。
出店が並ぶ大通りでは、盛んに商売繁盛をめざし声をはりあげている。
そんな国の入国を求めて、彼クルス・ネイルは関所のドアをたたいていた。
後ろにはピンク色の球体に羽が生えた飛行体MMAが浮遊している。
「はぃよ。」
30代くらいの軍人であろう男性がガラス張りの扉から顔をだす。
「すみません、入国許可をおながいします」
一枚の紙を片手にうつろな瞳をもったクルスは軍人を見上げ事務処理のごとく口をひらく。
「ん。身分しょうの提示と入国書を拝見するよ」
そんな瞳を無視してかどうかは分からないが、別段気にした様子もなく男性は書類を受け取り
自らのMMAに渡した。
「自動認証確認・・・偽造、盗難。確立0%マスター問題ないよ」
小さい女の子のような声を放つMMAは自らのマスターに認証結果を報告する。
「ん。ありがとよゼロ」
そういうと自らも目を通すが
「ありゃ?ゼローうそはいけねーなー。この子の名前がハミルトンになってる・・・こいつぅぁ
偽装処分処か重罪だぜーなんせ、ハミルトンと名乗っていいのはハミルトン家だけなんだからよー」
そういうとひらひらと通行書を揺らすとともにがっちりと少年をつかんだ。
「いいえ。マスターこれは間違いなく彼のもの。そして行き着く答えはこの子がハミルトン家の方だと
いう、今彼に気安く触れているマスターにとって残念な事実でだよ?」
「え?ひぃぃぃ申し訳ありませんでした」
悲鳴をあげ、どけ座の勢いで誤る男性に、
少年クルスは右手をあげ「気にしてないから・・・もう通っていい?」
と相変わらずの瞳で男性をみていた。
「どうぞどうぞ、このことはどうか御内密に」
そういって是を促す彼に「あぁ」といって町に向かった。
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