~プロローグ~

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「はい・・・ではまずこれを見てください」 クリスは肩にかけていたハンドバッグから十数枚をまとめた資料をとりだし、その中から一枚の写真を私に見せてきた その写真は縦長いカプセルのようなものが写されていた 「これは?」 私はクリスに問いかける 「これは、仮想空間転送装置『クレイドル』です」 「仮想空間転送装置?」 「はい・・・この装置に入ってもらい、その人の精神を仮想空間に転送する装置、つまりこれがゲーム機本体ということになります」 なるほど・・・しくみはよくわからないがよく設計されている そして、クリスは説明を続ける 「仮想空間に転送する方法は、まずこの『クレイドル』の頭部にヘルメットのようなものがありますよね?」 クリスは写真の『クレイドル』の頭部を指さす 確かに『クレイドル』の中に頭に装着するようなヘルメットのようなものがある
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