~プロローグ~

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私は今、社長室にいる 多数の会社をすべて取り締まる『AKIMOTO-Corporation』の35階建て高層ビルの35階の一番端に位置する 無駄なものはほとんどなく、必要最低限のものしか置いていないとてもシンプルな部屋である 私は机の上にある白ワインの瓶を見る ある会社の社長が私のご機嫌取りに送ってきたものである 私は瓶をあけ、ワイングラスにゆっくりと注いだ そして、グラスに口をつけ白ワインが喉の奥へと通り抜けていく 白ワインは好きだ 私の仕事の疲れやストレスを和らいでくれる しかし、その白ワインでも和らぎきれないほど私は憂鬱だった なぜ憂鬱だったのか それは 「面白くない・・・」 そう・・・面白くないのである
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