~プロローグ~

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最初に沈黙を破ったのはクリスだった 「あの・・・」 ちょっと弱々しい声で私に問いかける 私は俯いていた顔をあげ、彼女に視線を向ける 「『面白い』・・・と感じていただけるかどうかはわからないのですが・・・」 彼女は自信がなさそうな声で言った ・・・おそらく私に気をつかって彼女なりの心遣いをしようとしているのだろう 部下に気をつかわれるなんて・・・社長失格だな 「なんだい?いってみてくれ」 「・・・!はいっ」 彼女は私に満面の笑み見せ、元気よく答えた 彼女はいつもクールというか・・・大人な色気を魅せるキャリアウーマンという感じだが、さっきの表情はまるでお菓子をあげて大喜びする子どものようだった ・・・彼女もこんな表情をするのだな
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