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とりあえず、その子達と一緒に歩いて見よう…
話を合わせながら、少しでも情報を得ようと、頭がフル回転してる。
ちょうど、陽も暮れかかる頃…何かの音がした。
「もしかして……掲示板の所に行ってみよう」
掲示板へ行くと、数字の羅列が表示されていた。
その子が自分の整理番号と、友達は私の整理券を覗いて微笑む。
「私達の番だわ。 行きましょう」
彼女達を追って歩き出した私の手に、不意に小さな手が重なった。
びっくりして、振り返ると、ひとりの泣きそうな女の子…
「お母さん、居なくなっちゃった…一緒に探して」
「うん…良いよ」
ちょっぴり、溜め息をついて、一緒の彼女達に先に行ってるように話す。
そして、その子達が大きなデパートのような建物の中へ入って行くのを見届けてから、おもむろにその場にしゃがみこんだ。
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