∽第一章∽

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    「…ハァ…痛いよ」 ヒリヒリする頬を手でおさえながら、そう呟いた。 二度寝したらアーサー殴られてしまった。 グーのパンチ。じわじわと痛みが広がっていく。 「女の子殴っちゃいけないんだよっていつもいつも…」 私はため息まじりにぶつくさ呟いた。 「起きないほうが悪いんだろ。いつものことだし慣れて痛い!!!」 アーサーの腹を思いきりつねる。しかし彼は薄ら笑いを浮かべ笑っている。 「眠…」 部屋からは出たものの、まだ眠いため、ふらふら人に当たりながら長い廊下を歩いていった。   
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