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「…ハァ…痛いよ」
ヒリヒリする頬を手でおさえながら、そう呟いた。
二度寝したらアーサー殴られてしまった。
グーのパンチ。じわじわと痛みが広がっていく。
「女の子殴っちゃいけないんだよっていつもいつも…」
私はため息まじりにぶつくさ呟いた。
「起きないほうが悪いんだろ。いつものことだし慣れて痛い!!!」
アーサーの腹を思いきりつねる。しかし彼は薄ら笑いを浮かべ笑っている。
「眠…」
部屋からは出たものの、まだ眠いため、ふらふら人に当たりながら長い廊下を歩いていった。
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