∽第一章∽

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  私達が目指している場所は司令室である。総司令官の名前は『和泉兼梶』。一癖も二癖もあるかなりの曲者である。 「ふぎゃ」 ぼけっとしながらアーサーの後ろを歩いていたため、司令室の前で止まっていた彼にぶつかってしまった。 「wwwふぎwwwふぎゃwwだwwとww」 彼がクスクス笑いはじめたため、さっきと同じ場所を殴ると笑い声が止んだが、口がいつも以上のカーブをみせている。 「まっ、ちゃっちゃと聞いてちゃっちゃと終わらせましょうか」 彼が声を出すのを堪えながら司令室のドアをノックし、ドアノブに手を掛けた。 「あっ」    
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