愁と亮

証明

お前透明人間って居ると思う？
そりゃあいるだろう。
え、いないだろう？
いるさ透明人間。
いるわけねぇだろ！
なんで決めつけんだよ。
見たことねぇもん！
そりゃあ透明人間だもん。誰も見たことねぇよ透明なんだもん。
だって見えない透明人間信じろって方が難しいだろ。
お前はなんだ。見えない物は信じないのか？例えば昼間に星は見えないけど存在を疑うか？
それとこれとは違う話だ。俺は星の存在を信じる。だって見たことあるもん。だったらさぁ証明してみろよ。
え。
だから見ること意外に、そのぉ、存在を証明する方法は無いのか？
うーん。じゃあこう聞こう。お前は透明か？不透明か？
俺は、不透明だよ。
不透明人間か。
言うなればそうだな？
もう１回。あなたは不透明人間ですか？
はい。
おし!!今俺は透明人間の存在を証明しました。
え!?
だって、不透明人間っていうのは透明人間を肯定したうえでの表現だろ？
待て待て待て待て。え～だから、え～認めたのは概念としての透明人間であって、実際にいるかどうかはまた別の話だろ。
じゃお前は不透明人間ってことを認めないのか？
認めないね。
不透明人間を認めないってことは、、、お前は透明人間だなぁ!!
あーーーー。何お前。
どーだぁ。
見事に証明されたぁ。しかも俺が透明人間！