7月20日 終業式

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玲「はい、おまたせ」 雫「ありがと」 玲「そういや、いつ退院するんだ?もう元気そうだし、凜が海に行きたがってたぞ」 雫「あー……その事なんだけど、無理なんだよねー……」 玲「なんだよ、前みたいに1日くらい病院抜け出しても大丈夫だろ」 雫「いや、そのー……私、今歩けないの」 玲「は?」 俺は頭の中が真っ白になった。 今こうして目の前で普通に喋っている雫が歩けない、だと? 玲「え、あー、いつから?」 雫「んと、だいぶ前から」 玲「……言うのおせーよ」 雫「ごめん」 玲「はぁ……」 雫「ほら、そんなため息つかないで。3人で海なりなんなり楽しんで来なよ!」 玲「はぁ、お前だけほったらかして楽しめるかっての」 雫「だって、せっかくの夏休みだよ?しかも高校最後なんだから!」 玲「お前がいなかったら思い出もくそもねーよ」 雫「なんでそんな恥ずかしいこと平気で言えるかな……」ボソッ 玲「ん?なんだって?」 雫「なんでもないわよ!」 玲「?……で?」 雫「で?」 玲「この話するために二人になったのか?」 雫「う、ん……うん」 玲「……二人になる必要なくね?」 雫「……あ」 玲「二度手間だよ、ばかやろー」
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