小さな花火

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後々聞いた話によると、雫は「重症筋無力症」という病気らしい。 筋力が極端に落ちて、雫のように歩けなくなったりするらしい。 今のところ歩けない以外に生活に支障は無いらしいが。 そして終業式から3日たったこの日、事件は起きた。 翔「玲!大変だ!!」 玲「なんだよ、人の部屋にいきなり上がり込んで……」 翔「いいから!お、落ち着いて聞いてくれ」 玲「ど、どうした?」 翔「じ、じつは……」 玲「……」ゴクリ 翔「しゅ、宿題が、終わらねぇんだ……」 玲「……」 翔「……」 玲「は?今なんと仰いましたか?翔さん」 翔「しゅくだいがおわりまてん」 玲「……で?」 翔「リピートアフタミー、しゅくだいがおわりまてん」 玲「しゅくだいがおわりま……いやいや、そうじゃなくてそれがどうした」 翔「俺にとっては死活問題なんだ!せっかくの夏休みを宿題に追われる日々にしたくないんだよ!」 玲「そうか、せいぜい頑張ってくれたまえ」 翔「おい!玲!どんくらい終わったんだよ!?」 玲「まぁ、8割くらいは……」 翔「なんでそんなに頭がいいんだ!?主人公のくせに!」 玲「それ関係ねーだろ!お前がバカなだけだろ!」 翔「いや、夏休み入って3日で8割いけば天才だろ!神だろ!」 玲「……お前の魂胆は見えている、どうせ宿題見せろとか言い出すんだろう」 翔「う……先に言われたらどうしようもねーよ」
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