小さな花火

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気が付くと、どしゃぶりだった雨が小雨になっていた。 薄暗かった空がいくらか明るくなっている。 玲「なんで到着したら雨が弱くなるんだよ……」 どうせ帰りにはまたどしゃぶりになるんだろう…… そんな事を考えながら雫の病室を目指した。 ガララッ 玲「よーっす」 雫「よーっす」 玲「……」 雫「…じゅるり」 玲「3000円になります」 雫「ちょっ、値段倍じゃね?」 玲「人件費だ」 雫「しょうがない……私の身体で……」 玲「お前に払えるほどの良い身体があるとは思えないが」 雫「うぅ…うるさい!それよりマカロン!」 玲「はいはい」 嬉しそうにマカロンを頬張る。 マカロンってそんなにがっつく食べ物だったっけ…… 雫「ねー、雨ひどかった?」 玲「んー、それなりに」 雫「ちぇー」 玲「え、なんで?」
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