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「私は高野緑里(たかのみどり)。今日はとりあえず、署内を案内するわ。ついてきなさい。」
『はぁ~い…』
落胆を隠しきれないものの、どんなことでも仕事はきちんとしなければ!と思い直して、高野先輩について歩き出す。
すると、前から小学生の軍団を引き連れたお姉さんがやってきた。
「はぁ~い、みなさんこちらですよぉ~。あらあら、列からは離れないでくださいねぇ~?」
青い髪に優しそうな微笑み。こどもたちもなついているみたい。
「旗を持って先導している彼女も、まぁマスコットみたいなものね。」
またマスコット!?マスコットどんだけ好きなのトチギ県民!!
「あら、高野さんじゃありませんかぁ~。そっちの彼女が新人さんのぉ~…えっとぉ~…何さんでしたっけぇ~?」
『はいっ!私はパトr』
「パト子よ。彼女は倉持葵衣(くらもちあおい)さん。主に受付やこどもたちの案内を担当しているわ。」
また自己紹介できなかった…(泣)
『よろしくお願いします!』
「はぁ~い、よろしくお願いしますねぇ~。」
「ルリちゃん早く!」
「もっと奥まで案内してよルリちゃん!」
「あらあら、はいはい、じゃあ次はこちらですよぉ~。はぐれないでくださいねぇ~。」
倉持さんはこどもたちに押されるようにして奥へ行ってしまった。
『ルリちゃん…って?』
「愛称よ。彼女、トチギ県のマスコットだかなんだかに似てるらしいわ。」
でたマスコット!もういいよ!!
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