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小さな小さな小さな音楽事務所に、人の心を鷲掴みして魅了させるバンドが産声を上げた。
その数ヵ月後に、大手音楽事務所から引き抜きの話があり、本人達の知らない水面下で、話が進む。
そして、更に数週間後、彼らに事務所から辞令を貰う。
――・・・LDHに移転決定。
最初は不安も不満もあったが、音楽楽しめる場所なら何処でも構わないと思い、LDH移転に承諾したのだった。
――――――・・・
LDH前。
楽器携(たずさ)え、彼らはLDHに来た。
かのEXILEがいる音楽事務所。
前途多難な雰囲気を漂わせながら、彼らは自動ドアを潜(くぐ)る。
『場違い』そんな空気の中、ベース抱えた青年が受付に行き担当者を呼び出して貰う。
そして、通されたスタジオで担当者が来る前に演奏を楽しむ事に決める。
ヴォーカルらしき青年がマイクスタンドを設置し始めて、ドラマーらしき青年がドラムをセッティングと音馴らしをし始める。
ギタリストらしき青年が何故かシンセをセッティングし始め、ベーシストらしき青年が何故か三味線を取り出す。
そして、顔を見合せ演奏し始めた。
曲は、EXILEの曲で『I wish For you』
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