引き抜き

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   彼らが、いつものように音楽を楽しみながら練習してる頃、担当者らしき人が誰かを連れてスタジオに。  彼らは気付かずに、音楽を楽しむ。  その様子を覗き見るのは、担当者の他に社長でEXILEリーダー兼パフォーマーのヒロと、ヴォーカルのアツシとタカヒロ、そしてパフォーマーのマキダイだった。 「彼らは、向こうでは主にバラードをメインとしたバンドと聞いてます。あのように、バラード以外の曲を演奏するのは聞いてませんでした。然も、今知りましたが、ベースの人が三味線も演奏し尚且つ三味線一本でベースもギターも弾けるなんて・・・彼らは難易度の高いバンドですね。ヴォーカルも美声で甘い声ですし、ギターの人もシンセ弾けるのも知りませんでしたが歌も巧いです。ヴォーカル以外にもギターとベースの人は歌唱力があるようですね。それも知りませんでした。後は、ドラムの人はダンスも巧いみたいですね。」  担当者の興奮めいた言葉を聞きながら、4人は彼らの音楽に歌に聴き惚れていた。  注目されてるとは知らずに、彼らは別の曲を演奏し練習する。 「彼らのバンド名って知ってます?」  マキダイの真剣味を帯びた問いに、担当者は驚きながらも答える。 「彼らのバンド名は『a Hazy Moon』略して『ハム』って愛称で呼ばれてます。確か意味は、朧月(おぼろづき)ですね。」  
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