日常-プロローグ-

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「あはははは、それでママが泣いちゃったんだよー。」「リコそれひどいよー。でも超ウケるんですけどー。」 現在僕の後ろで騒いでいる男女のグループから会話が聞こえる。 その教室の真ん中から発せられる声がまるで僕を誘惑するように振り向かせようとする。 けれど、僕は振り向かない。いや、振り向いてはいけないと自分の経験が抑えてる。なぜなら、その光景を見てしまうとどうしようもない悲壮感に襲われるからだ……。 そう、一人ぼっちの僕には耐えられないくらい羨ましい光景であるはずだから……。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!