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話を終えて、夕食にも誘われたけれど、お断りして、私のアパートへと帰って来た。 「疲れた?」 二人でソファーに座ってくつろいでいると、圭が顔を覗き込みながら聞いて来た。 口数が少ない私を気遣かってくれているようだ。 「ううん。 優しいご両親だね。」 そう、答えると圭は嬉しそうに笑った。 「弥生、めちゃくちゃ気に入られてたし」 「そうかなぁ? 今までの彼女にもあんな感じだったの?」 今まで、彼氏の親と対面した事がない私にはよく分からなくって聞けば。 「んー…?あんまり会わせた事無いんだけど、気に入らない時もあったかな?」 「へぇ…。 お母様、優しそうだから、いつもああなのかと思った。」
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