1457人が本棚に入れています
本棚に追加
結婚を決めて、初めての週末。
あれから圭は毎日、家に泊まっている。
「弥生、一緒に住まない?」
「今も一緒に住んでるみたいなものだけど?」
笑って告げれば、拗ねたような顔をして呟く。
「だから、もう一緒に住めばいいかなって。
弥生が結婚するまでダメって言うなら仕方ないけど?」
「私は構わないけど、圭のご両親とかは大丈夫なの?」
まだどちらの家族にも会ってはいなかったから。
一応、母親には電話では知らせてあるけれど。
お母さんは「良かったね」と喜んでくれたが、連れて来いとは言わなかった。
私の事には興味が無いのかも知れない。
家を出てから今まで、私を訪ねて来た事すら無かった…。
「俺は男だから大丈夫だけど、弥生の方が心配するんじゃないか?」
最初のコメントを投稿しよう!