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「私の方は心配いらないよ。
結婚する事は伝えてあるし、たぶん私に関心も無いから…」
「きっと、そんな事無いよ。」
圭はそう言いながら優しく抱きしめてくれた。
私には圭が居てくれるから大丈夫。
もう一人じゃない。
寂しくなんかない。
「あ、明日って何か用事ある?」
「え?特には…」
「じゃあ、明日、家に行くからね」
体を離しながら圭が告げた。
「えっ?明日?!」
慌てて聞き返す。
「うん。明日。ダメ?」
「ダメじゃないけど、心の準備が…。」
「ははっ、大丈夫だよ。家の母親なんか早く弥生に会いたいって煩くて、下手したら押しかけて来る勢いだし」
本当かなぁ…?
母親って、息子が可愛いって言うし、しかも、こんなにカッコイイ息子の彼女が私なんかじゃ…。
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