1456人が本棚に入れています
本棚に追加
まぁ、私なら二人で御飯しても、勘違いされないって分かってるんだろうな…。
私が勘違いする事もなければ、他人に勘違いされる心配もないくらい、私達は不釣り合いで…。
入社当時からイケメンで、仕事も出来て、おまけに優しいと持て囃されてる長谷川と、平凡で地味で仕事もそこそこの私ではどんなに仲が良くても、何も起こらない。
そんな陰口を聞いた事もある。
確かに、私なんかに手を出す程、女には困ってないだろう…。
ロッカールームから出ると、壁に寄り掛かっている長谷川と目があった。
「…おせーよ」
「…先に帰れば良かったじゃん」
我ながら可愛くない事を言ってると思ったけど、他の女の子に対する態度とは明らかに違う長谷川に、素直になれない。
最初のコメントを投稿しよう!