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圭の理由は、自分が一文字だから、一文字で読み方は私と同じ三文字。おまけに、苗字が漢字三文字で長いから一文字の方がいいって事らしい。
本当を言えばどちらでもいい。
「うーん…愛?美月?」
「あいちゃんって読まれちゃうしね…。」
それが、ネック。
「うん。じゃあ美月にしようか?」
窓の外を見ながら圭が告げる。
すっかり暗くなった空には綺麗な月が浮かんでいる。
「そうだね…。」
二人で、すやすやと眠る『美月』を見つめる。
愛しい我が子と 愛しい旦那さんが側に居る。
こんな幸せが、いつまでも続けばいいのに。
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