5人が本棚に入れています
本棚に追加
今回、ママの今の旦那さんから連絡があった。
薬を大量に飲んで、今回は心臓が動いてるから病院には連れてってないけど、
苛立ちながら心配しながら、義理の父はそう言った。
次の朝、ママは救急車で運ばれた。今はICUに入っている。
前日転勤先から帰省していた妹と数時間ママと過ごした次の朝のことだった。
ママは生きている。
生きていることに何の光がなくても、生きている。
死ぬことができない。
祖母の亡くなった辛さを、また突き付けたくないからなのか。ママの体が多量の薬を服用すると、失神状態になり、死ぬことを選ぶことさえ衰弱しきった体ではもう選ぶこともできなくなってしまったのか
ママは苦しくても、笑うことがなくても、娘に弱音を吐けなくても、トイレに一人で行けずパンツをあげてもらわなきゃだめでも、屈辱と羞恥の中プライドの高かった人でもすがり付きながら、生きるしかない。楽になれないのかもしれない。
私はもう、生きている事がすべて正しいなんて、無責任な事言えない。
それはもちろん、私、家族が苦しみを理解し、それでも苦しいと本人が逃げ出したいと辛いと、生きていたくないと考えているなら、
誰にも止められないのではないか…
私はその人を癒すことさえできず、追い詰めてばかりになってしまうから、
何が正しいか、そんな事はもうわからなくなっているんだ。
最初のコメントを投稿しよう!