プロローグ

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図書室ー。 「一年から順番に ちゃんと座っていってよ~」 木村は集まった部員たちに 着席を促していた。 ガラガラガラ… 「こんにちわ~!!」 生徒が一斉に挨拶をする。 「よし、みんな揃ってるな。 じゃあ今日は大会の後だから ミーティング、いや、俺の 現役時代の話でもするかな。」 「え、どうしてまた?」 木村は早速聞き返す。 「3年にとっては もうすぐ最後の総体だ。 2年にとっては新しい時代の 幕開けとなるんだ。 その前に会わせときたい人が ちょっといるんだよ。」 教師はそう説明する。 「一体誰なんですか?」 「いや、ちょっと まだ来てなくてな。 それまでの前置きをしておくよ」 あれはちょうど 10年くらい前かな―。
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