母さん。そりゃ無いぜ。

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皆様こんにちは。 俺の名前は月島影斗(つきしま えいと)。地元の高校に通う高校一年生だ。 家族構成は父、母、姉、俺って感じだ。 ちなみに姉貴は、今から二年前に行方不明になっちまった。 まったく、どこで何してんだか・・・。 ま、そんな事は置いといて・・・・・・。 「これ、なに?」 俺は学校が終わり帰宅し、ニコニコできる動画を見るために通学路を歩いて自分の家の前まで帰って来た訳だ。 そして今、俺の目の前に魔法陣的な幾何学模様が光を放ちながらくるくる回っている。 そこまでは別にいいさ。 でもさ、 「なんで玄関の前?」 これじゃ家入れねぇじゃねぇか。 これはあれか? 神様から俺への嫌がらせか? 「あら、影斗?玄関の前で何やっt・・・・・・なにこれ?」 俺が空に向かって神様死ねやコンチクショウとか思っていると、玄関のドアを開けてマイマザーが話しかけてきた。 「これは・・・あれだ。魔法陣ってやつだ。多分」 俺は自分の持ちえる知識(厨ニ)にフル検索を掛け、答えを導き出す。 「で、その魔法陣?ってのは何なの?危ないの?」 母さんは陣に触りながら聞いてくる。 ・・・・・触りながら? 「え、それ触って大丈夫なの?」 俺は未だ「ほぇー」って言いながら陣のあちこちを触っている母さんに声をかける。 「なんかマズイの?」 「いや、そういうのって触ったら異世界に問答無用で飛ばされるモンだからさ」 「そうなの?」 「うん」 俺と母さんは再び魔法陣に目を向ける。 「ねぇ影斗」 「なに母さん」 「なんか、これさっきより危ない感じがしない?」 「奇遇だな。俺もだ母さん」
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