序章

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少年自身だった。 もっとハッキリ云えば、首がダラリと垂れ下がって腕も足も折れていた。 目は白目を向き、身体の至る所から血を流している己の姿。 「ぁ・ぁ・ぁあ・・・っ!!」 少年は漸く理解した。 「そうだ・・・。俺は、もう死んだんだ・・・。」 少年の身体の廻りには、黒い影がまとわりつく。 徐々に大きくなる影。 少年は抗う事もせず、ユックリと闇の中に融けていった。 序章 完
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