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湊人への気持ちに気付いてから、意識して上手く話せないことが多い。 それでも何とか普通に会話出来るようになっている…と思う。多分。 「ね、もし赤点が1個もなかったらさ、ご褒美くれない?」 机に突っ伏したまま、視線だけ私に向けられる。 「え?ご褒美?」 「えー、ダメ?」 駄目押しの上目遣い。 コイツ、計算してんな。 いくらカッコいいからってそんな手には… 「…分かったよ。考えておくね」 …引っかからないワケが無い。
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