1人が本棚に入れています
本棚に追加
「前から知ってる?どういうことですか?」
「アイツ、2年生のときにここに転校してきただろ?その前に通ってた高校で俺も教師やってたってワケ」
中山先生はまたコーヒーを1口飲み、目をゆっくり伏せた。
『俺も教師なんて嫌いだよ、特にあの担任は大っ嫌いだ』
頭に浮かんだのは、前に湊人が言っていたあの言葉。
湊人はハッキリと言わなかったが、やはり中山先生と湊人の間に何かあったに違いない。
「…前の学校で何かあったんですか?」
意外なところを突っ込んだからか、驚いた顔をされたがすぐに笑顔に変わった。
「へぇ。するどいね。けど俺からは言えないな、小宮に聞いてくれ。あ、あと俺が協力できることあれば言えよ」
私の肩をポンと叩くと、パソコンに向かい仕事を再開し始めた。
最初のコメントを投稿しよう!