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「前から知ってる?どういうことですか?」 「アイツ、2年生のときにここに転校してきただろ?その前に通ってた高校で俺も教師やってたってワケ」 中山先生はまたコーヒーを1口飲み、目をゆっくり伏せた。 『俺も教師なんて嫌いだよ、特にあの担任は大っ嫌いだ』 頭に浮かんだのは、前に湊人が言っていたあの言葉。 湊人はハッキリと言わなかったが、やはり中山先生と湊人の間に何かあったに違いない。 「…前の学校で何かあったんですか?」 意外なところを突っ込んだからか、驚いた顔をされたがすぐに笑顔に変わった。 「へぇ。するどいね。けど俺からは言えないな、小宮に聞いてくれ。あ、あと俺が協力できることあれば言えよ」 私の肩をポンと叩くと、パソコンに向かい仕事を再開し始めた。
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