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梅雨が続く6月のある日の放課後、 中間試験の結果が返された。 湊人のことを言い訳にしたくはないが、全く勉強に身が入らず、今回のテストの結果は散々としか言えない。 窓から空を眺めると、まるで自分の気分を表したかのようなどんよりとした雲が広がっている。 「わ、どしたの、由希菜。テストのとき何かあった?」 返却された試験の結果をボーッと眺めていると、気付かないうちに理沙が覗き込んでいた。 「う、うん。色々あって、ロクに勉強出来なかったからね。あはは…」 嘘をついているわけでもないのに、何だか嘘をついたような罪悪感が付きまとう。 こんな散々な結果を見られたからか、湊人のことを濁して話したからか。
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