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心の中 景色はないんだ
君が好きだと言った空の色
風に乗って 飛んでいった
奇麗だと 泣いた景色もきっと
いつか失ってしまうよ
でも 泣いたことは嘘じゃないんだ
覚えてるのは 音のこと
いつもの君の話し方
あの時聴いた 古い曲の名前
どうだって良いようなことが
僕のあたま 支配してるんだ
おかしくなっちゃうんだ
心の中 景色が思い出せない
君の肩越しに見た 空の色
雪と一瞬に 溶けていった
君と見た景色も ほら
いつか忘れてしまうよ
でも君がいた それは本当なんだ
忘れられないのは 匂いのこと
君だけの優しい香り
二人で歩いた線路と 排気ガス
君が気にしてないようなこと
僕のあたまで 廻ってるんだ
おかしくなっちゃったんだ
景色も音も匂いも
いつか 失ってしまうよ
覚えていたいのは君が居たこと
ついでに 僕も居たこと
知っていたのは 君のこと
知らなかったのも 君のこと
涙が温かいこと
さよならがそこまで来てること
どうだって良いのに
僕のあたま わかってた
おかしくなっちゃうんだって
おかしくなっちゃったんだって
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