第一章 めざめ

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ぁたしやっぱり…この人の事が好きなのかもしれない… あたしに対して一心不乱に腰を振ってるのを俯瞰から見て想像したら相当キモいけど…あと下から見上げた顔もちょっとキモいけど… それでも… それでも、好き。 !!! 少女の脳下垂体に電撃が走るのと、龍神が清江を日に灼けたたくましい腕で抱き寄せたのは同時であった。 龍神の腕の中で、清江は葛藤の続きをしていた。 たくましい腕だな…あたしの腕の 倍はあるのかな… スポーツやってるせいか、すごい日焼けしてる。梅宮辰夫みたい さっき…あたしは確かに「好き」って言った。心の中で… 好き… 好き… 何度も頭の中でその言葉を反芻する。安い焼肉屋の飲み込むタイミングのつかめないホルモンのように…
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