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「で、いく宛もなく俺の家に来たと」
「・・・すまん」
寝そべってテレビを見ている達也に謝る。
「まぁいいけどさ、この先どおすんだ?」
「・・・・・」
「まぁしばらく家にいればいいよ」
「達也さまぁぁぁ!!」
俺は達也に抱きつく
「やめろお前!気持ち悪い!」
そんな何気ないやり取りがとても楽しくさっきまでのいらだちはどこかへ吹っ飛んでいた。
俺が達也の家に転がり込むことになった理由それは・・・
2時間前自宅
「竜聖、ちょっとこい」
俺は父親に呼ばれリビングに降りてきた
「なんやねん」
「お前また学校で三年生殴ったみたいやな、学校から電話きたぞ」
「だからなんやねん」
「理由は」
「友達が三年にかつあげされてた。だから助けるために殴った」
「そんなことで」
俺は落胆した父親の胸ぐらをつかんだ
「そんなこと?!!」
「何がそんなことやねん!」
俺は我慢できず父親を殴った
「あなた!」
母親が父親を心配して近ずく
「親を殴るなんて、やっぱりを前はクズやな、もう我慢の限界や。出ていけ」
「いわれやんでもこんな家こっちから出ていくわ」
俺は携帯や財布、服など生活に必要なものをカバンに詰めて家を出た。
勢いよく飛び出したはいいが、とくに行くあてがあったわけでもなく、
近くの公園に座り込んだ。
時間も時間なので友達の家に行くわけにもいかない。そもそも友達の親にばれれば家に連絡されることは間違いない。
半時間ほど考えた結果達也の家しかないという結論にいたった。
達也に連絡すると達也は快く承諾し、部屋の窓からいれてくれた。
その後達也に事情を説明し今に至る。
達也の部屋で父親の愚痴を話していると達也が親に呼ばれた。
達也は
「すまん」
といって部屋を出ていった。
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