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達也が部屋に入ってきた
[すまん]
達也がいきなりあやまった
[もしかして俺がいるのがばれたのか?]
[いや、俺も学校の成績の話で親とケンカした。
俺も今から家出する。]
[・・・・マジで?]
[うん、すまん]
達也がまた俺に頭を下げる
[じゃーしかたねぇ
男二人で家出ライフといきますか!!]
そういって二人は夜の町に出ていった
[とはいったものの、どっかあてある?]
[ない、竜聖は?]
[ないからお前の家にいったんだろ]
[そうだった]
[はぁ 仕方ない、公園で野宿しかないか]
[だな]
二人はとりあえず近くの公園にいくことにした。
しかし、着いた公園では親父狩りの真っ最中であった。
めんどくさいことはゴメンだと竜聖が向きを変えたその時
[陵!!]
達也の声が公園に響きわたった。
竜聖は突然の大声におどろいたものの、達也の口からでた名前のことを思いだし、親父狩りたちの方に振り向いた。
そこにはどこぞのオッサンではなく、ボロボロの陵がいた。
陵は一年のときに同じクラスで今でも仲良くしている友達である。
親父狩りにあっていたのはその陵だった。
[なんだテメーら、こいつの知り合いか?]
ヘラヘラ笑いながらチンピラたちがちかずいてくる。
[いやー困ってたんだよ。
あのお兄ちゃん、パソコンとかお金とか沢山カバンに持ってるのに、僕たちに分けてくれないんだよ~
だから、君達からあの子に説明してくれな・・ドンッ]
チンピラが言葉を言い終わりかけたその時、達也の飛び蹴りがチンピラの顔面に直撃した。
[黙れ]
一瞬の沈黙
[テメーこのやろー!]
やっと状況を把握した他の三人のチンピラたちがこっちに殴りかかって来た。
しかしチンピラたちは知らない。
自分達の目の前にいる高校生が、一人は全国にも顔を出すほどのムエタイの使い手だということ、
そして、もう一人はこの辺りでは喧嘩では負けたことのない最強の男だということを
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