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ガサガサ、ガサガサと袋の中で動く猫の頭。
・・・なにしてんだ?
逃げられないように、若干おどおどしながら、
1歩、2歩、と少しずつ近づく俺。・・・シュールすぎる。
ゆっくり、気づかれないように進んだ。・・・はずなのに
ッ、バッ
急にそいつはこっちを見た。
一瞬、時間がとまったように感じた。
だが、それも一瞬で・・・
ガサッ
猫は耳やしっぽを立て、驚いたのか走り出した。
・・・袋を前足で引きづりながら。そして口に何かをくわえながら。
まぁ・・俺とあの猫の距離は1,2メートルに近づいてたわけだから、そりゃぁ驚くな。
逆になんでそんな距離になるまで俺の存在に気が付かなかったんだろう・・・
俺って存在感ない?
若干傷つきながら、走って行った猫を見た。
ガササッ
・・・あ。
猫は袋に滑ったのか、ゴロンと横になり前足をパタパタと動かして袋をとろうとしていた。
可愛いな、おい。
袋が取れないのか、パタパタパタパタ。
うっわ、癒される。可愛い。
俺・・・犬派なんだけどなぁ、猫派になりそう。
ニヤニヤしてる・・今の俺絶対ニヤけてる。
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