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「なんとなく世界征服したい」
「はい?」
俺の目の前の玉座に座るお方──魔王ライン・ハルト様が世界征服したいと言った気がする。ホントに言ったか確かめる為に俺は聞き返す。
「今なんとおっしゃりましたか?ライン様」
「だからなんとなく世界征服したいって言ってんじゃん」
えええええええええええええええええええ!!!???
「あの働いたら負けとか○○は俺の嫁とか言って魔王って言ってもほとんどニートと変わらないライン様が世界征服したいだとおおおおおおおおおお!?」
「お前それ言いすぎだろうが!!」
「す、すみませんライン様!」
「ったく、今回だけは許してやる、カイ」
「ありがとうございます!」
俺の名前はカイ・ハルベルト。魔王ライン様の側近をしている。
でもライン様が世界征服したいなんて言うとは驚いた。
長い間側近として側にいるがライン様がこんなことを言うなんて何年ぶりだろうか。
側近としてはとても嬉しい言葉だ。
「でも何故突然世界征服したいだなんて……」
「暇潰しにはなるかと思って」
………………へ?
「そんな理由ですか?」
「そんな理由だ」
えええええええええええええええええええええ!!!???
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