ほんとの自分

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________________________ キーンコーンカーンコーン 年相応の騒がしさが、教室や廊下中にあふれている。 昼休みの高校は、他の時間より、特にそれが強かった。  うるさいのは苦手だ。 屋上につながる階段の踊り場に向かう。 ここなら寒くもないし、人も滅多に来ない。私の定位置になりつつある。 着いてみると、屋上の入り口の、錆びたドアの隙間から、冷たい風が、階段を駆け下りてくる。 「だれかいたのかな。なんで開けっ放しなんだろ…」 寒さに顔をしかめながら、階段を上り、ドアノブをまわした。 が、閉めようとしたはずが、風が強まって、反対に開いてしまった。 思い切り額をぶつけて、その痛さにしゃがみこむ。
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