封じられた想い

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「んーそんなことないけど。ま、できないことはないかな。今までやったとこが範囲でしょ?」 階段に足をかけていた浅尾が、呆れたように振り返る。 「人間は忘れる生き物だから生きていけるんだろうが」 肩を落として階段を上がる浅尾を追いかける。 「じゃ、テストできないのは生きてる証拠だから、仕方ないね」 隣に並んで、いたずらっぽく言うと、浅尾は一瞬天を仰いで、 「…そーゆーことだな」 と、諦めの溜め息をついた。
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