封じられた想い

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そこはちょうど、貯水槽のある下で。 「ちあきー」 入ってきた時から、気づいていたらしい椎名先輩が、私を上から見下ろす。 「もう、屋上は寒いね。」 残念そうにそう言って、彼は梯子を下りる。 「別の場所、探します?」 私が聞くと、うーん、と首を捻って、 「そうだね。」 私の隣に来て、その場に腰を下ろした。 この距離が、私の気持ちを複雑にさせる。 封じたはずの想いの箍(たが)が外れてしまいそうになるからだ。
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