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自転車置き場にたどり着いて、少しほっとする。
これからは、しばらく時間差で、もう少し早くでるか、遅くでるかしよう。
もしかしたら、向こうは顔なんて覚えていないかもしれないけど、なんとなく嫌だから、そうしよう。
私はそう心に決めた。
駐輪場に着いて、平常心を取り戻そうと、ふー、と軽く息を吐いた。
自転車のかごに鞄を乗っけて、跨ろうとした瞬間、例の彼は、またしても、すぐ近くまで来ていた。
彼も自転車通学らしい。
半泣きで、逃げた。
顔を見られなかったことを祈る。
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