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あの頃。
寂しいという感情は、とっくに捨てきったと思っていた。
だけど、貴方に出会ってから、私の調子は狂わされてばかりで。
むくむくと沸き起こる正体不明の感情に、惑わされて、苛々して。
そして気づかされて。
泣いていい場所が、私に無かったこと。
笑うことすら、忘れていたこと。
そんな自分を許してあげられないこと。
何よりも。
貴方を目で追ってしまう自分を否定していたこと。
好きという感情は、自分の中で、あってはいけないものだったから。
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